ÇHOMEブログvol.67 日本の医療制度を名実ともに世界一にするために~ Medical Tourismを考える ~《第3回》

vol.67 日本の医療制度を名実ともに世界一にするために~ Medical Tourismを考える ~《第3回》

吉田つねひこ「政治が視えるメルマガ」の第67号です。

このメルマガでは、国会の流れ、政策の動き、私の活動などをお伝えします。

 

テーマ : 日本の医療制度を名実ともに世界一にするために

~ Medical Tourismを考える ~

―第3回―

 

~はじめに~

今回で「Medical Tourism(メディカルツーリズム)」について3号目の投稿

となりますが、これまで、その歴史や流れ、国際的に患者を受け入れるため

に先進的に取り組んできた諸外国の情勢と日本の現状等について記述させて

いただきました。

今号からは、先進的に取り組んでいる各国の具体的な事例を上げながら考察

してまいります。

 

■Medical Tourism(メディカルツーリズム)を考える

その3:インドのMedical Tourism<甲>

現在のインドは世界でも非常に安価で信頼性の高いヘルスケアを誇ります。

コストは総じて米国の1/10程度(別表参照)であり、ニューデリー、ムンバ

イ等の主要都市の病院は近隣諸国に加え、米国等からのMedical Tourism目的

の渡航者を数多く惹きつけています。

 

インドのMedical Tourismは膨大に増加する外国人患者に対応する能力がある

ことで、活気のある新成長産業への発展が期待されています。同時にMedical

Tourism関連の法整備も急速に進められ、1年間滞在の医療ビザが迅速に発給

されるようになり、米国人やカナダ人渡航者へのビザ発行手続も迅速化され

ました。

 

インドのMedical Tourism は2011年現在約7億USドルで、世界のMedical Tourism

Marketに占めるインドの比率は約1.2%と推定され、現状では決して大き

くありません。実際、現時点では医療サービスを求めてインドへ訪れる渡航

者の半分以上はバングラデシュ、パキスタンなど近隣諸国の患者です。

世界のMedical Tourism Marketの患者供給サイドの1/4を米国、英国、中近東

が占めていますが、これらの地域からのインドへの渡航者はまだ12%程度に

過ぎません。しかしながら、インドを訪れる外国人患者は2002年以降、毎年

24%以上のペースで伸びており、既に延べ50万人以上が入国したと見られて

います。

次稿で述べるニューデリーのアポロ病院では2005年にはアジアからの患者が

外国人患者の8割を占めていましたが、2011年現在では7割が南アジア以外か

らの患者となったとの報告もあります。

CII (Confederation of Indian Industry) and McKinsey 調査によれば、

インドのMedical Tourismは数年以内に20億USドル以上の産業へ成長し、更に

インドには年間100万人以上の外国人患者を受け入れる潜在能力があり、それ

がフルに活用されれば、年間50億USドルの外貨収入が得られる巨大成長産業

となり得るとしています。

 

先述したようにインドで治療を受ける最大の魅力は安価な医療費にあります。

例えば、インドでの心臓バイパス手術の費用は、家人等の付き添い1人を含む

個室での滞在費を含め、8500USドル程度で、米国で同様の治療を受けた場合

は一般的に10万USドル以上になります。総じてインドでの医療費は米国の10

~20%程度と認識されており、次稿で詳細を述べるアポロ病院グループでは、

約150種の典型的な疾患別に手術の難易度に応じた手術・入院費用を包括的に

定めた料金表を事前にe-mail等で外国人患者に提示しますが、平均で5000US

ドル前後、最高の移植手術でも3万USドル程度となっています。

加えて医療の質の面でも、Medical Tourismに携わる医師の多くは米国での診

療経験も積んでおり、米国本国に比べても遜色ないと言われています。

 

世界的に見てもインド人医師の技量の水準は高く、インド国外で活躍するイ

ンド人医師の数は 6万人にも上っています。

インド政府人材開発省の発表によると、2008年現在で英国では外科医の40%

がインド人医師で占められており、米国においても 10%超える外科医がイン

ド出身者だと言われています。

確かに私がJohns Hopkins大学に勤務していた際の隣人はインド人医師でした

し、多くのインド人医師が医療の現場で活躍していました。

彼らの英語は巻き舌で私にとっては大変聞き取りにくい物ではありましたが。

 

余談ですが、同発表では、米国航空宇宙局(NASA)の科学者の中の36%がイ

ンド人であり、米国の博士号保持者の38%はインド人で占められ、米マイク

ロソフト社の職員のうち34%がインド人であるとの事です。

2009年現在でインドの医師数は65万人(2009年現在、日本は約27万人)で、

人口千人当たり0.55~0.6人とわが国の2.1人と比べると1/4~1/3のレベルに

留まっています。

 

しかしながら、国内に300校ある医科大学の卒業生は毎年約3万5千人(日本は

9千人強)に上り、急速に増えています。加えて、外国への移住や就労ビザの

取得が難しくなってきたため、英国などからインドへ帰国する医師も増えて

いる現状もあります。多くの専門家は今Medical Tourismで最も注目されてい

る国はインドであり、その源泉は豊富な人材力であると分析しています。

 

次稿では、インドのMedical Tourismの雄であるアポロ病院グループとニュー

デリーのアポロ病院に関して考察します。

 

(次号に続く)

 

元衆議院議員 吉田つねひこ

 

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(2016年11月6日 記)

 

民進党愛知県第1区総支部長

元衆議院議員 吉田つねひこ

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