ÇHOMEブログvol.72 日本の医療制度を名実ともに世界一にするために~ Medical Tourismを考える ~《第5回》

vol.72 日本の医療制度を名実ともに世界一にするために~ Medical Tourismを考える ~《第5回》

吉田つねひこ「政治が視えるメルマガ」の第72号です。

このメルマガでは、国会の流れ、政策の動き、私の活動などをお伝えします。

 

テーマ : 日本の医療制度を名実ともに世界一にするために

~ Medical Tourismを考える ~

―第5回―

~はじめに~

「Medical Tourism(メディカルツーリズム)」について今回で5号目の投稿

となりますが、前々回から先進的に取り組んでいるインドのMedical Tourism

について、代表格であるアポロ病院グループを取り上げており、今号ではそ

の締めくくりとしてニューデリーのアポロ病院をご紹介いたします。

 

■Medical Tourism(メディカルツーリズム)を考える

 

:その5 インドのMedical Tourism<丙>

ニューデリーのアポロ病院の正式名称は“インドラプラスタ・アポロ・ホ

スピタル”で、1996年開設とアポロ病院グループの中では比較的新しく業歴

20年弱と短いにもかかわらず、現在では、インドで最高峰の先進医療を提供

し得る、またインドのMedical Tourismを語る上でも代表的な病院とされてい

ます。ニューデリー駅から地下鉄を利用し約30分の距離にあるJasola Apollo

駅から徒歩5分に位置し、敷地面積は東京ドームの約1.5個分に相当するニュ

ーデリー最大の病院です。

 

インドラプラスタ・アポロ・ホスピタルは医師数約300名、病床数850床(

現在増床中)を誇る急性期の総合病院で、特に心臓血管外科、腫瘍外科、脳

神経外科、整形外科、移植外科等の外科分野で優秀な成績を誇ります。国内

外に向けた悪性腫瘍や循環器疾患に特化した人間ドック部門も拡充しており、

2010年の医業収入は約90億円、純利益約9億円となっています。例えば、循環

器疾患に特化したアドバンスド ハートチェックの場合は、朝食のサービス

まで付いて14000ルピー、日本円で約26000円(1ルピー=約1.85円 2015年10

月現在)。この他、日本の人間ドックにあたる一般のメディカルチェックは、

日本円で約6000~8000円前後から受診できるようです。

 

前稿で述べた様に、その成り立ちからもアポロ病院グループは心臓血管外

科手術で有名で、グループ全体で1983年の設立以降約55000症例、特に直近の

5年間で約19000症例の心臓外科手術を施行し、その成功率は99.6%であったと

公表しており、その成功率も優秀ですが、心臓移植等の症例で他国では、ド

ナーが現れるまで長い待機時間を要する様な症例でも比較的早期に手術を受

けられる可能性もあり、これらは国際的に高い評価を受けております。

 

実際の受診の際の様子は、まず乗用車でインドラプラスタ・アポロ・ホス

ピタルの敷地内に入る際には、超一流ホテルや大使館のような厳格なセキュ

リティーチェックがあり、入口のゲートは男女別で、病院内は各方面に大き

く番号が掲げられており、識字率8割といわれる国民への配慮とともに、病院

の外壁や院内ロビーの壁には、健康全般の心構えとか禁煙、減塩、運動、食

事の重要性についての具体的な啓発を含む無数の健康に関する標語がみられ、

予防医療や平素からの健康管理の重要性が示されています。 と同時にこれは

、同院の内分泌科医長のS.K.ワングヌー医師が「若者の肥満はまるで流行病

のようだ」と述べた様に、インドの多くの中産階級の家庭で生活様式が変わ

り、十代の若者にも肥満が生じている状況の深刻さも示しています。

 

インドラプラスタ・アポロ・ホスピタルのロビーには、受付や会計、院内

薬局の窓口だけではなく、コーヒーショップや食堂、複数の売店があり、多

くの患者やその家族、見舞客等の来訪者で盛況となっております。インド国

内の他の一般的な総合病院と比して、圧倒的に医療機器だけでなくインフラ

等の設備面や衛生面が充実しており、中産階級以上の患者が多くなっていま

す。今回のテーマでありますMedical Tourismへの対応という点では、病院内

の特定のエリアに外国人専用ラウンジであるプラチラウンジという特別の待

合室が複数設けられてあり、豪華なソファーでゆっくりと寛げるになってい

ます。ここでは、様々な国からの患者に対応出来るように通訳スタッフも用

意されており、日本語にも対応可能です。しかしながら、後述するタイのバ

ンコク病院やバムルンラード病院等の古くからMedical Tourismに対応してい

る病院と比較すると、言語面の対応やサービスという点では、若干劣るとい

う指摘もあります。

 

日本の病院とは異なり、診療科別の受付はなく、数人の総合医がアメリカ

の病院のように各々個室のオフィスを構えていて、そこで一次診察を行ない、

症状に応じた専門医に紹介するシステムとなっています。一日平均来院患者

数は約2000人、うち外国からの患者は100人強で、タイやシンガポール、マレ

ーシア等の東南アジアでJCIを取得したMedical Tourism対応病院はMedical

Tourismや国内の超富裕層向けの病院というイメージが強いのですが、アポロ

病院グループは、あくまで自国インド国民の為の高度先進医療提供に主眼を

置いていることも強調しています。後述するように、我が国の医療費はイン

ドの約3~5倍ほど高く、そもそもMedical Tourismにおける価格面での国際競

争力は乏しいのですが、Medical Tourism推進に当って、自国民とのバランス

を考慮すべき点は重要な課題であるのは間違いありません。

 

次稿ではまさにそういった問題に直面しているタイのMedical Tourismに関

して考察して参ります。

 

(次号に続く)

 

本年もメルマガをご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

 

元衆議院議員 吉田つねひこ

 

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(2016年12月23日 記)

 

民進党愛知県第1区総支部長

元衆議院議員 吉田つねひこ

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