アメリカの有名女優 アンジェリーナ・ジョリーさんは、2013年の5月にニューヨーク・タイムズに寄稿し世界的に注目された記事の中で、乳がん予防のために両乳腺を切除する手術を受けたと発表しました。その中で、彼女は将来的に乳がんになる可能性が87%と診断され、お母上も卵巣がんにより56歳で亡くなったことも鑑み、予防切除の決断をしたと述べています。この寄稿以来、臓器の予防切除に対して、多くの関心が集まっておりました。
この度、乳がんや卵巣がんを発症し、「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」と診断された患者が、新たながんを防ぐために健康な状態の乳房などを予防的に切除する手術について、厚生労働省は12月13日に行われた、中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)に提案し、公的医療保険の適用対象とすることの了解を得ました。背景には予防切除によって新たな発症や死亡のリスクが低下することが分かり、手術を受ける人が増加している中、費用が高額なことから、学会及び患者から同手術の保険適用を求める声が日増しに高まっていた状況があります。
今回の保険適用は生まれつき遺伝子に変異があるために乳がんや卵巣がんのリスクが高くなる「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」の患者が対象で、発症した患者が手術を受ける場合に保険が適用されることとなり、今後具体的な金額が決められ、2020年の4月から実際に適用になります。
私吉田つねひこはこの問題にいち早く着目し、本年の6月5日の厚生労働委員会の一般質疑におきましても、遺伝的なエビデンスが確立している疾患等に対する適正な予防的臓器切除について当時の根本厚生労働大臣に質問し、大臣から臓器の適正な予防切除、保険給付、その前提となる中医協での検討について前向きな答弁を引き出しておりました。
今回の保険適用の決定はこれが実現したことになり、臓器の適正な予防切除に対する保険適用に向けて大きな一歩を踏み出したことになります。
6月5日に吉田つねひこが衆議院厚生労働委員会で行った質問の詳細は
中央社会保険医療協議会の資料は
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000576445.pdf
をご参照ください。
私吉田つねひこは、国民の皆様が安心・安全に暮らすことができる社会を構築するため、これからも、不惜身命務めてまいります。
今後とも吉田つねひこへ温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
衆議院議員 吉田つねひこ 拝