ÇHOMEブログ【国会】厚生労働委員会 一般質疑(毎月勤労統計調査等) 4月12日

【国会】厚生労働委員会 一般質疑(毎月勤労統計調査等) 4月12日

私吉田つねひこは、4月12日に一般質疑(毎月勤労統計調査等)を行いました。その詳細は下記のとおりです。

○冨岡委員長 次に、吉田統彦君。

○吉田委員 立憲民主党の吉田統彦でございます。本日は、統計に関する審議等ということで、まず最初に、統計調査不正に関する点を質問させていただきますので、大臣、よろしくお願いいたします。

そもそも、厚生労働省が発出するアンケートや調査の仕方というものが、正確な返答が戻りにくいものになったり、回答者に対して不親切なものになったりしていませんでしょうか、大臣。実際、厚生労働省からのアンケートや調査を見ると、答える側に負担を強いる、また、必要不可欠でない、本来の内容と関係ない情報を書かせる形式のアンケートや調査を散見することが実際あるんですね、大臣。また、他省庁とちゃんと連携をとれば記載させる必要がない、回答者に多大な負担をかける内容の記載を強いる例も、大臣、散見するんです。正確に多くの情報を調査で得たいと思うのであれば、そもそもこういった姿勢を改めていくべきではないでしょうか。大臣、どうでしょう。

○根本国務大臣 一般に、統計調査などを行う際には、調査票やアンケートの内容が適切なものとなるようにして、今委員のお話にもありましたが、調査対象になった方々の負担の軽減に努めることが重要だと思っております。

○吉田委員 大臣、それは本当に重要なことなので、この際、こういった統計不正の問題が起こったのを契機に、調査や統計のとり方、アンケートのとり方を、厚生労働省として、やはり本当に必要不可欠な部分を尋ねるタイプのものにしていただきたいし、繰り返しになりますが、他省庁と連携をとれば書かせる必要のない情報を結構書かせる調査が厚生労働省は多いんですよ。そういったことは今後やめる方向でちゃんとやるということを、大臣、お約束いただけませんか。

○根本国務大臣 私も、調査対象になった方々の負担の軽減に努める、これは重要だと思います。

今委員の御指摘ですが、統計法に基づく統計調査、これについては、例えば、集計事項と全く関係のない調査事項が含まれていないか、あるいは、他の調査票情報や行政記録情報の活用により削除できる調査事項はないか、被調査者にとって記入しやすい調査票の設計となっているか、社会経済情勢の変化により必要性が低下している調査事項はないかといった事項が、この統計法に基づく統計調査については、要は総務大臣の統計調査の承認の際の審査事項、こうされております。

統計法の規定が適用されていない業務統計やアンケートなどについても、調査対象になった方々の負担軽減を図るよう努めるのは私も当然だと思います。

委員の御指摘も踏まえて、やはり、それぞれの調査などにおいて、実はこれは適切に対応するべきものと考えております。引き続いて、それぞれの統計調査などの趣旨も踏まえて、調査内容や調査方法の不断の見直し、これは適切に対応してまいりたいと思います。

○吉田委員 大臣、御丁寧に答弁ありがとうございます。そのとおりなんですけれども、他省庁との連携もしっかり、大臣、とってくださいね。そこが結構抜けている部分が多いんですよ。私も、随時、そういうのを見かけたら、今大臣から答弁いただきましたから、指摘をして、厚生労働省の方にちゃんと申し上げるようにしますが、やはり他省庁との連携もしっかりとっていただきたいと思います。では、いろいろきょうは聞いていきたいと思います。また統計の話も聞くんですが、防衛省から来ていただいていますので、お忙しいと思うので先にまずそこをやらせていただきたいと思います。

二〇一七年の一月に行われた第四十回日本眼科手術学会学術総会で、戦場の眼科というタイトルのシンポジウムが行われているんです。新安保法の施行によって、自衛隊も今までより危険にさらされる可能性が出てきたわけであります。また、災害や有事の対応という面から考えても、災害大国日本では、災害時の視機能を確保することは、隊員の安全を守るということはもちろんですが、実力を発揮していただくという意味でも非常に重要です。シンポジウムでは、自衛隊病院の眼科医師から、米国の現状や日本の現状についての講演もありました。

米軍では、副大臣、一人の兵士にかかわるさまざまな費用を考えた場合、視力が悪いことで本来の能力を発揮し得ない場合や、万が一にも戦死するという事態は極めて大きな損失という考え方が、実際、米軍にはあります。米国の兵士は、公費でレーシックという屈折矯正手術やインプランタブルコンタクトレンズ、いわゆるICLというものを受けられて、その安全性は実はもう認められています。こういった状況を踏まえて、今後の自衛隊においてはこういったレーシックとかICLという屈折矯正手術などの自衛隊員への適用や提供に関してどのようにお考えになるか、お伺いしたいと思います。

○原田副大臣 お答えを申し上げます。今委員御指摘のように、レーシックなどの手術については、視力矯正の手段として近年多く実施されておりまして、視力の向上のみならず、長所として、眼鏡のように紛失、破損のおそれがない、また、コンタクトレンズのように衛生面でのケアが必要ないといった点があると承知をいたしております。一方で、長期的な影響について不確定な要素があることや、術後合併症の可能性もあることなどから、慎重な評価を要するものと考えております。レーシックなどの手術に関する御指摘をしっかりと受けとめ、視力矯正などの手術が隊員の任務にどのような影響を与えるかという点などについて、今後、米軍を含め、国内外における情報の収集に努めてまいりたいと思います。

○吉田委員 副大臣、ありがとうございます。今の御答弁、私がなぜ米軍の話をしたかというと、まあ、一応その安全性というものは確立を基本的にはされているという前提でお伺いをしたいんです。

私は、どうしてもしろと言うわけじゃないんですよ。そうじゃなくて、やはり隊員の皆さんの安全性や実力機能をしっかりと発揮していただきたい中で、こういうテーマに関してはどういうふうに防衛省がお考えかということを問うているわけです。だから、ちょっと切り口を変えてもう一個説明させていただくと、副大臣がおっしゃったように、逆に、眼鏡やコンタクトレンズを使用している自衛隊員が、海外派遣などで不都合を感じたり、その活動の中で何らかの障害があった例というのは逆にないのかということ、これをしっかり、聞いてありますから、答えていただきたい。

そして、清潔な水が使用できない場所ではコンタクトレンズは使用できませんね、副大臣。また、眼鏡を外して寝ていた、そういったときに、就寝中に不測かつ重大な事態が発生した場合、初動がおくれることもあるでしょうし、眼鏡が破損、破壊された場合に、隊員のその視機能に損耗が起こるわけですよ。国家国民のために精いっぱい働いている隊員の皆さんがその能力を最大限発揮できる環境を整えるのは我々の重要な責務じゃないですか、副大臣。そういった点で、今のお答えでは不十分だと思いますので、もう一度改めて、今の趣旨でお伺いします。

○原田副大臣 自衛隊においては、例えば、野外での訓練等の際に、風よけのゴーグル、そして破損をしにくい眼鏡の使用、また予備の眼鏡等の携行などの工夫を隊員が個別に行っておると聞いています。委員御指摘のように、それをなくすためにもレーシックというのが必要になってくるんではないかと私自身は思いますけれども、眼鏡等が不要になるように、今の、レーシック手術などの視力矯正の手術を行う隊員がおることも確かでございます。アメリカの取組については詳細には承知しておりませんけれども、多数の隊員がレーシック手術等を受けているということは承知しております。

委員御指摘のように重要なことでありますので、防衛省としても検討の余地があるかな、このように思います。

○吉田委員 ぜひ、さまざまな面から御検討ください。それがいいと言っているわけじゃないんです。とにかく、隊員の皆さんが実力を発揮できて、また、御自身の身の安全もしっかりと守った上で機能を発揮できるような、そういった環境。くしくもおっしゃいましたけれども、眼鏡だと、予備を持っていても、橋本理事も苦笑していましたけれども、本当に予備で役に立つのかということもそうですし、壊れにくいといっても、眼鏡は壊れますから、体の一部じゃないですから。そういったことをよくお考えいただいて、とにかく、やはり我々の宝ですから、自衛隊、大事にしてあげてください。

副大臣、本当に、今御検討いただけるということをいただきましたので、よくよく本当に御検討いただいて、またお伺いしますので教えてください。

では、次に、災害のときのお話でちょっと続きをさせていただきたいんですが、災害だけではないんですが。臨床宗教師に関して、大臣、ちょっと聞かせてください。現代の医療というのは、単に病院といった医療機関のみで行われるわけではありません。災害の場面であれば、御自宅での緩和ケアなど、その意味では、広く地域包括ケアシステム全体のさまざまな場面で行われます。このような場面としての広がりだけでなく、患者さんに寄り添うという意味でも広がりを見せていて、人の心の中にある宗教心にも寄り添っていく必要があるわけです。

こうしたニーズに応えるには臨床宗教師の活用が重要ではないかと考えるわけですが、特定の宗教という意味では、大臣、もちろんありませんよ。そうじゃなくて、心に寄り添うという意味での臨床宗教師について、厚生労働省で担当する部署というのはどこになるのか、大臣、お答えください。

○根本国務大臣 臨床宗教師は、被災地、人生の最終段階の医療現場や介護現場などで、その活動の場はさまざまであると認識しております。こういう場でやはり心に寄り添うということは、私も、被災地の経験からすると、心に寄り添うということが大事だとは思います。ただ、厚生労働省でどこの部局が担当するかということでありますが、厚生労働省では、医政局、あるいは健康局、社会・援護局、障害保健福祉部、あるいは老健局など、各部局が所掌する領域、それぞれに活動の場がありますので、特定の部局が担当する、ここの局が担当しているということではありませんで、それぞれの部局でそれぞれの活動の場がある、こう理解をしております。

○吉田委員 大臣、今の御答弁は、私が尋ねた、医療の場面だけでなく、介護なども含めたさまざまな場面で臨床宗教師が活躍していることを大臣は認識しているという趣旨だと受けとめました。実際そのとおりで、先ほどは、患者さんなど国民の視点から、厚生労働省でも、複数の部署にまたがるさまざまな場面でのケアを担う人材として臨床宗教師について述べました。さらに、例えば医療を行う側の視点からも、臨床宗教師の活用は、医師の働き方改革でも指摘されているタスクシェアやタスクシフティングにも資する、まさにチーム医療の観点からも効果的ではないかと考えております。以上を踏まえて、臨床宗教師が持つ専門性を厚生労働省はどのように活用していくのか、大臣、お答えください。

○根本国務大臣 医療現場や介護現場などにおいては、これまで医療介護従事者がこのような役割も担ってきたものと考えますが、心のケアに特化した臨床宗教師、これも現場において活動の場を広げられていることは承知しております。医療介護従事者の負担軽減の観点からも、継続的な活動を期待しております。

○吉田委員 大臣から、二年前は塩崎大臣ですね、厚生労働省もよく考えなければならない、そういった御答弁だったことと比較すると、臨床宗教師の活動の場が広がっているや、継続的な活動を期待しているという、踏み込んだお答えなんだと思います。大臣には、複数の部署をしっかり引っ張っていただいて、この臨床宗教師の活動が更に広がって、何より国民の皆様が、さまざまな場面で安心して必要とするケアを受けられるようにしていただきたいと思います。

では、次の質問に移りたいと思います。大臣、LEDの普及などで我々の周辺というのはブルーライトであふれ返っています。ブルーライト自身は、私の母校でありますが、名古屋大学の赤崎教授ら多くを始めとした日本のすばらしい発明でありますが。青色LEDですね、失礼しました。その中で、ブルーライトというのは、サーカディアンリズム、いわゆる体内時計を狂わせることが最大の問題であります。例えば、看護師さんの三交代とかそういった特殊なところで、委員長はよく御存じだと思いますが、不規則な環境で働いている看護師さんには乳がんの罹患率が高い、あと、多くの生活習慣病にも影響を及ぼすことがかっています。もちろん、眼精疲労だとか、場合によって加齢黄斑変性とか、目の病気のリスクも高まるわけであります。とりわけ夜間にブルーライトで囲まれた環境で過ごすことで、子供の発育に影響を与えることもよくわかっておりますが、大臣は、その点、いかがお考えになりますか。

○根本国務大臣 ブルーライトを浴びることが体内時計を変化させ、睡眠に影響するという報告があるということは承知をしております。例えば、就寝前にブルーライトを遮断する眼鏡をかけた人の方が睡眠の状態は良好で、睡眠時間が長くなるという報告があるということは承知をしております。また、睡眠障害の研究の中では、睡眠障害が疾患の発症と関連があるという報告があるということは承知をしております。

○吉田委員 大臣、ありがとうございました。防衛副大臣、ごめんなさい。どうぞ、もうお忙しいと思いますので、退室いただいて結構です。言い忘れまして、本当に申しわけありませんでした。

○冨岡委員長 原田副大臣、どうぞ。

○吉田委員 大臣、ありがとうございます。では、次に、またライトに関する質問を続けさせていただきたいと思います。二〇〇七年に、屋外活動と近視の関係に関する有名な論文が出ました。屋外活動と近視進行抑制の関係などと言われるもので、オリンダ・ロンジチューディナル・スタディー・オブ・マイオピアという論文、IOVSという有名な雑誌の論文ですが。それを踏まえて、特に我が国を始めとした東アジアの国々は近視の方が多いですよね。この委員会室を見渡してもかなりの数、近視の方がいらっしゃるんじゃないかなと思います。

もちろん、これは遺伝的要素もあるんですが、子供たちに対して、子供たち、特に幼児から学童に対して、ある一定時間の屋外活動を義務づける、そういった国も出てきている。これは、屋外活動が二時間、三時間とあると子供たちが近視になりにくいから、こういった科学的なエビデンスがあるからなんです。

また、日本では、日本における慶応大学の研究ですが、バイオレットライト仮説というのがありまして、これは、当然、太陽光というのは直接見ては、大臣、網膜障害を起こすので、禁忌、厳禁ですが、屋外活動での近視抑制効果というのは、このバイオレットライトが存在する環境下で活動することによって近視が抑制されるという仮説があるんです。私もかなり高い可能性でこれは真実ではないかと考えますが、このバイオレットライトと近視抑制の効果との相関に関して、厚生労働省としてはどのようにお考えになるかということ。また、子供たちに一定時間屋外活動を促すということに関して、大臣、どのようにお考えになられますか。

○根本国務大臣 近眼の要因については、その正確なメカニズムはいまだ十分には解明されていないと承知をしております。委員もおっしゃられましたが、遺伝要因のほか、物を近くで見るか否か、屋外での活動時間の長短といった環境要因が発症、進行に関与していると言われております。また、その発症、進行予防に、太陽光に豊富に含まれるバイオレットライトが関連しているという報告があることも承知をしております。

○吉田委員 ですので、大臣、そういった報告があるのを御承知いただいているということですが、これに関して、先ほど申し上げたように、東アジアのほかの、中国だとかシンガポール、そういった国々は、やはり、近視というのは、大臣、網膜剥離、緑内障、さまざまな病気を起こします。近視性脈絡膜新生血管という病気もあります。こういった中で、それは近視じゃない方がいいわけですよね。さっきの自衛隊の話じゃないですけれども、眼鏡がない方が生活はしやすい部分もあるわけであります。

そういった中で、こういった報告を大臣が承知しているという御答弁をいただいた中で、何も厚生労働省としては考えていかないのか、何か今後していくおつもりがあるのかということを聞きたいんです。

○根本国務大臣 先ほど先生のおっしゃった慶応大の坪田一男教授、私も知っておりますが、その研究でも、そういうバイオレットライトについては、バイオレットライト透過型コンタクトレンズを装着した被験者は近視が進行する眼軸長の延長が抑制した、こんな報告は受けていますが、今後、近視の発症、進行のメカニズムについては、やはり、エビデンスの蓄積が必要ではないかと思います。その点では、研究成果について引き続き情報を収集して、その結果を踏まえて文部科学省とも連携していきたいと思います。今はまだちょっとエビデンスが、学童の戸外活動についてもエビデンスを持ち合わせておりませんので、そこはまずエビデンスの蓄積が必要だと思っております。

○吉田委員 時間がなくなったので、ちょっと統計のこともまた質問したかったんですが、もう少しだけここを、時間が少しありますので。大臣、エビデンス、エビデンスというのはわかるんですよ。エビデンス・ベースド・メディスンといいますね、EBM。ただ、大臣、これは初出の論文が二〇〇七年なんですよ。その後、さまざまなデータが出ていて、これを否定する論文というのは、大臣が御存じだったらぜひ教えていただきたいんですが、そういったものは比較的ない中で、また、エビデンスの積み重ねという意味では、もう既に、大臣、おっしゃっている十分な積み重ねがある状況だという理解をなさるのが、科学者から見た場合は当然ではないかなと思うわけです。逆に言うと、何が今後あれば、エビデンスが完成されたと厚生労働省はお考えなんでしょうか。

○根本国務大臣 今の委員の御質問はなかなか難しい質問だと思いますが。バイオレットライトと近視の関係についての研究が十分に行われているかということについては、十分に行われているかというところがまだありますので、研究の進捗も踏まえながら、まずは、その成果の情報収集、そして蓄積を図っていきたいと思います。

○吉田委員 まあ、そうですね。確かに、バイオレットライトはまだ新しいデータですから、大臣のおっしゃるとおり。ただ、屋外活動に関しては、もう十分な蓄積があると思いますので、厚生労働省として、日本に、もう終わりますけれども、近視がたくさんふえちゃってもいいとお考えではきっとないとは思いますので、そういったこともやはり、こういう疫学研究ですから、そういったものを生かして国民の健康を守る、そういったことも、また今後引き続きやっていただきたいなとお願いをいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。

以上、厚生労働委員会での根本厚生労働大臣の一般質疑(毎月勤労統計等)の報告でありました。

私は、国民の皆様が安心・安全に暮らすことができる社会を構築するため、これからも、政府に訴えていきます。皆様のお声をお寄せください。

衆議院議員 吉田つねひこ 拝

 

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